何十周目かの夜

ひーふーみ。指を折って数えてみる。
残りは自分を含めて4人で、明日の朝に全てが決まる。
今までの発言や出てきた情報を思い出して、窓から月を見上げてみる。
答えの出ないいがみ合いがあるだけで、根拠のないただのギャンブルだ。死にたい人なんかいるわけないのだから、みんな是が非でも他人に擦り付ける。失敗すればまた1人減るが、「運良く」そいつを選べたなら勝ちって事だ。
…勝ちって言うが、一体それは誰の勝ちなのか。
こんなことになってるっていうのに、星はいつものように瞬いて、月はいつも以上に美しく丸い。
風の音、森のざわめき、暖炉の炎、虫の声。
誰かの足音、どこかのノック音、悲痛な叫び、断末魔。
ひーふーみ。指を折って数えてみる。
残りは自分を含めて3人で、明日の朝に全てが決まる。

翌日、早朝の会議が行われる事はなかった。
たった1人、逃げ出したものが居たからである。


こんばんは!Tea Partyのギユです。
舞台ならではのちょっとした設定なんかも詰まってきてます。ゆり以外の方とディスカッションする機会なんて初めてなので、みなさんの熱量に圧倒されつつウキウキするばかり。
僕も27日の土曜日に向けて特訓中です!
新しい疑心暗鬼の形を楽しみにしていてくださいね!

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